インデックス投資について
私がインデックス投資と言う言葉を初めて知ったのは今から14〜15年前の、高校生の時に読んだロバート・アレンの億万長者入門という本だったと思います。
まぁこの本はネットワークビジネスやら何やらもおすすめしてるので、ちょっと日本においてはアレなのだが、取り合えず毎月50ドルインデックスファンドを買えば(時間はかかるが、思ったよりは早く)ミリオネアになれるという旨のことが書いてあった。ただ当時の理解レベルだと、市場平均を買えばなぜ長期的には儲かると推定できるのかが(過去実績ではそうなっているよね以上に)腑に落ちませんでした。
インフレには対応できるかもしれないが、儲かるかどうかは分からんのでは?という感想だったのですが、これに対して自分なりに答えが固まるのは以下のようなインデックス投資の書物や、古典的な経済学に関する書籍を読むことで理解を深めた後でした。
5冊紹介しますが、上ほど硬派で、下ほど簡単(読みやすい)。読めるなら上二冊だけ読めばいいのでないかな。
人におすすめする本を選定する関係で私は色々入門書を読んだりもしていますが・・。
ウォール街のランダムウォーカー
敗者のゲーム
貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント
ほったらかし投資術
お金は寝かして増やしなさい
ファイナンス・金融工学について
理論価格や、現代ポートフォリオ理論、オプション商品の性質などについて扱う学問。
分散投資については現代ポートフォリオ理論において様々な検証が行われており、それ以外も一通りの知識がほしいジャンル。
コーポレート・ファイナンス
ガチで企業金融を読み解くなら読むべき本。アメリカ大学で指定教科書の定番でもあるが、日本の標準的な学部生の知識レベルだと読みこなすのは難しいと思われる。
道具としてのファイナンス
上の本が重すぎる人のために。エクセルを使った実践的なファイナンスの書籍。ファイナンスについて全く予備知識のない学生・ビジネスマンの入門書として最適。
よくわかるファイナンス
上の本だと投資にかかる部分の取り扱い(特にポートフォリオ理論などについて)が不足しているため、フォローアップ教材に。大学学部制水準。
ファンダメンタル投資
証券分析
ファンダメンタル投資という概念をウォール街に持ち込んだベンジャミン・グレアムによる著書。歴史的価値も含めて一度は目を通したい(メチャクチャに分厚い)。グレアムはバフェットの師でもある。
正直これを実践したからと行って現在で勝てるかというと、ぶっちゃけ難しいのだが、
東大卒医師が教える科学的「株」投資術
ファンダというか、クオンツによる投資。現在の市場環境で通じるかどうかは置いておくとしても、データに当たり勝てるクオンツを探すという姿勢とその結果には大いに学ぶことのできる本。逆に言うとこれぐらいはしないと勝てないし、現代に置いてはこの水準でも勝つことは難しいと思われる。(十分にアプローチが陳腐化したため)
ミクロ・マクロ経済学について
ある程度知っておかないと話が始まらない。マンキューでもスティグリッツでもクルーグマンでもいいので、読むべし。特筆するほどの差はない。
次に読むのはレヴィットのミクロ経済学あたりが適正レベル。
FIREについて
最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
世界的ヒット本。FIREはアメリカのミレニアル世代の一部で起こったムーブメントだが、著者がそこに至った概略がストーリー形式でよくまとまっている。知識としては読むべき点は皆無だが、一つのモデルケースとして。