ブログの金融価値を計算する簡単な公式

投資

副業で人気があるというか、始める人が多いものにブログがあります。あと今ならYoutubeとか。

私の周りでもブログは書いてる人多いですね。儲かってるかどうかは知りません・・っていうかみんな軒並み儲かってません。
私のはどうかというと、このサイトは始めたばかりなのでまだまだこれからですが、これ以外にも2つブログをやっています。
もう更新していないけれどもサイトは残っているものを含めればあと3つほど増えるでしょうか。
いずれも収益を主目的に作ったサイトではないのですが、多いサイトで月1万~2万、少ないサイトで月1000円弱ぐらい広告収入がある感じです。

さて本題に入りますが、月1000円稼ぐブログって金銭的価値に変換したらいくらになるかわかりますか?
ブログに限らないのですが、商品の価値を計算する簡単な公式があります。

ブログの価値を計算する公式

価格=利益÷金利
この式です。

もともとは永久債という金融商品の価値を出すための式ですが、とりあえず分かりやすく使うことができます。

では具体的に計算をしてみましょう。
仮に月1万円程度の広告費を稼ぐことのできるウェブサイト(ブログ)を作ったとしましょう。
年間12万円の収入を稼ぐことができます。式の利益には年間の利益を代入します。

では金利は?ここは色々な考え方ができます。
世界経済の平均成長率を採用してもいいですし(年6%程度)、ほかに自分が投資するとしたらどの程度の利回りを得ることができるか(狙えるか)を入れてもいいです。
堅めに運用する人なら米国債の金利で2~3%ぐらいを入れてみてもいいでしょう。
ここはFIRE的に年利4%の資産運用利回りを使うことにします。

実際に計算してみる

12万円(年間利益)÷4%(想定金利)=300万円(ブログの価値)

私にとって年間12万円の利益を生むサイトの価格は300万円になります。
300万円の金融商品を持っているのと同程度の価値であると考えられるわけですね。
月1万程度の所得であっても計算上の価値は意外と高い(この場合300万)ことがおわかりいただけたでしょうか。

また、この計算式はブログにのみ当てはまるようなものではありません。
継続的に収入を得ることができる仕組みであれば不動産でも債権でも当てはめることができます。

正しい金額が計算できるのになぜ商品には値動きがあるのか?

正しい価値が計算できるならその金額でしかサイトも株も売買されなくなり、値動きなんてほぼ発生しなくなると思いますか?
残念ながら(?)欲を持った人間が競い合うこの世界ではそうなりません。
この公式の場合、金利の部分にどんな数字を当てはめるかは人それぞれだからです。
それが「その人にとっての割の良さ」や「リスク許容度」の違いとなり、いくらならその資産を購入してもいいかという判断の差となって現れます。

人間(労働力)の価値も計算できる

例えば年収400万円ある人に対し、同じく4%の金利を設定して計算すると、1億円になります。
これがその人の労働力としての資産価値、いわゆる人的資本というものになります。
まぁ人間の場合は正確な数値は定年(と寿命)があるので変わりますが、概算値として十分使えます。
多くの人にとって人的資本が最も大きな資産となるので、お金持ちはよく「まず自己投資しなさい」と言うわけです。

能力を上げて給与所得を増やす(=人的資本に掛け算する)のが一番効果がでかいですからね。
転職や自己研鑽で3万円昇給すれば人的資本は900万円増えます。
900万を株式投資などで稼ぐより、よほど低リスクでリターンを狙えるんですね。
想定する運用金利が低ければもっともっと昇給の効果は大きくなります。

資産価値を計算してモチベーションを高めよう

最近は副業を志向される方が大変増えています。
ダブルワークなのか自営業的なことをするのかでも話はだいぶんと変わってくるのですが、不労所得を模索される方も多いですね。

もし実際に始めた時には時にこの式を少し思い出してみてください。
月500円しか稼げない・・と思ったときに、月500円と思うか150000円分の資産を積み上げたと考えるかの違いがあります。

自分が積んだ資産の価値を計算すれば少し見方が変わり、もうちょっとやってみよう・・と思えます。

よく何事も継続が大事と言いますが、継続するためには継続したくなるようなものの見方をしようとした方が根性論よりよほど簡単ということです。

最後に

この計算式は概算を出す上ではこの上なくん便利ですが、ファイナンス的には満期のない商品に当てはめるものです。
満期がある場合はまたもう少し違う式が出てくるので、興味のある方は調べてください。
おすすめは以下の本ですね。Excelで数字を計算しながら、実践的なファイナンス理論を学べます。

この記事を書いた人
キャメル

30代男性独身のフリーランスのFIREを目指す民。
プログラミングとゲーム、イラストを描くのが趣味のマイルドオタク。

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